イルカの諏訪詣伝説

古来より諏訪神社に関わる伝説として、祭日に海豚が群れをなして堤川をのぼり参詣
するという伝説があります。工藤白龍著「津軽俗説選」(天明6年著 1786)に下の
如く記されています。

 海豚伝説

東濱におこ婦と云ふ魚あり 毎月一度づつ上磯より十疋二十疋と揃ふて 堤川口入り 

青森諏訪の社へ参詣するといへり (大体上八日 下八日 此事あり) 不測なる事は

浮つ沈みつ游ぎ來るに 鎭守の毘沙門の前沖に至りては形一向見へず 其處を過ぎて

あらはれ出るといへり

寛文の頃の地図です。左端に堤川が流れていますが、中洲の中に「諏訪明神」の表記があります。       現在の境内は堤川のほとりにありますが、当時はもっと下流、河口付近にできた中州に
境内地がありました。
イルカ達は川を遡り中州の境内の手前まで泳ぎ、帰っていったのでしょう。

イルカねぶた

諏訪神社にはイルカねぶたが数多く奉納されています。

平成27年には青森工業高校で「海豚の諏訪詣り」のねぶたを制作しました。